酵素の特徴
人間が生きていくうえで欠かすことの
できない酵素にはいくつかの
特徴があります。
★酵素の「気質特異性」
一種類で一つの働きしかできないと
いう性質があります。
例えば一つのカギは一つのカギ穴にしか
当てはまらず、一つのカギで何種類もの
鍵穴を開けるといったことはできません
千種類の鍵穴があれば千種類の鍵がなく
ては、その扉は開けることはできません。
酵素もこれを似ていて、決まった一つの
働きしかできません。
一つの酵素が二種類の働きを持つとか、
他の酵素と同じ働きをするということは
ありません。
体の中の細胞で作られる「酵素」は
一種類ではなく、それぞれの場所で
違う種類の「酵素」が作られているため、
その種類は数千から数万種類も存在します。
「酵素」の働きはある栄養素から新しい
成分を作り出したり、食べたものを消化したり
、何かの形を変化させて違うものを作ったりと、
体の場所や動きによって様々です。
具体的な例を見てみましょう。
「コラーゲン合成酵素」
• アルコールやたばこなどの毒素を分解する酵素
「解毒酵素」
このように、それぞれの酵素が体の中で触媒として
働いて、うまく体を維持していくために「酵素」は
欠かせない働きをしています。
ですから酵素を病気治療や健康維持に
使う場合、梅とかパイナップルなど
利用するほうが効果的なのは
この性質から来ています。
働かないという性質を持っています。
酵素の働きはさまざまの条件に
左右されますが
特に酵素は熱に弱いのが特徴です。
50度以上になったら死んでしまいます。
市販の酵素は食品衛生法によって、
加熱殺菌(60度以上で煮沸30分の消毒)が
義務づけられています。
食品衛生法の規定通りの処理をすれ
ば酵素は死んでしまいます。
酵素が働き、人間の健康維持に
役だつ条件は
① 人体体温の36.5前後
② 人体のPHが弱アルカリ性
③ 酵素の働きを阻害しない環境
(使用する水が自然水であること、
水道水に含まれる塩素は酵素を殺す)
などです。
この条件を整えてやれば、酵素は実にうまく
細胞つくりや触媒作用を最大限に
発揮してくれるのです。
酵素は栄養ではなく触媒なのです
人が一生の間に作ることができる限られた
潜在酵素から作られます。
20世紀の後半になって、
アメリカのエドワード・ハウエル医学博士の
研究により、
「体内で一生に作られる酵素の量は限定されている」
ということがわかりました。
それまで、酵素はタンパク質でできているので、
タンパク質を摂っていれば酵素は必要なときに
必要なだけ作られると考えられていたのです。
しかし、実際には遺伝子の中の情報として、
人それぞれ酵素を作ることができる量が違い、
さらにその量が限られていることがわかりました。
したがって、消化酵素はなるべく
食べ物から摂り、
体内で作られる酵素はできるだけ
代謝酵素として、
自然治癒力などのために働けるように
するのが長生きの秘訣と言えるでしょう。